電動歯ブラシと手磨きの違い|甲子園の歯科

「電動歯ブラシに替えたほうがいいですか?」——診療室でよくいただくご質問です。
結論からお伝えすると、どちらが優れているかよりも、正しく使えているかどうかのほうが結果を左右します。この記事では、それぞれの特徴と選び方をご紹介します。
電動歯ブラシの主な種類
音波式
毛先を高速で振動させるタイプです。振動によって生まれる水流が、毛先の届きにくい部分の汚れにも働きかけることが期待できます。現在の主流はこのタイプです。
回転式
丸いブラシヘッドが回転・反転して、歯を1本ずつ磨いていくタイプです。歯の面をこすり落とす力があり、着色汚れが気になる方に選ばれることがあります。
超音波式
目に見えない高い周波数の振動を利用するタイプで、手を動かして磨く操作が別途必要になります。
電動歯ブラシが向いている方
- 手を細かく動かすのが苦手な方、握力が弱い方
- 磨く時間が短くなりがちな方(タイマー機能が使えます)
- 矯正装置やインプラント、ブリッジが入っている方
- つい力を入れすぎてしまう方(過圧防止センサー付きの機種)
一方で、手磨きでもしっかり汚れを落とせている方が、無理に替える必要はありません。使い慣れた道具を正しく使うことが第一です。
電動歯ブラシでやってしまいがちな使い方
効果を十分に得られていない方には、共通した使い方の癖があります。
- 手磨きのようにゴシゴシ動かしてしまう——電動歯ブラシは歯に当てて数秒待つのが基本です。動かすのは次の歯へ移るときだけ、と考えてください
- 強く押し当てる——振動が吸収されて汚れが落ちにくくなるうえ、歯ぐきが下がる原因になることがあります。軽く触れる程度で十分です
- 短時間で終わらせる——目安は全体で2分です。上下・内外に分けて時間配分しましょう
- ブラシヘッドを替えない——毛先が広がると清掃力が落ちます。約3か月を目安に交換してください
どちらを使っても、歯間ケアは必要です
電動・手磨きにかかわらず、歯ブラシだけで落とせる汚れには限りがあります。歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシで補ってください。むし歯や歯周病の多くは、歯ブラシの毛先が届かない場所から始まります。
よくあるご質問
Q. 電動歯ブラシに歯みがき粉は使えますか?
使えます。ただし研磨剤の多いものは飛び散りやすく、歯の表面への負担も考えられるため、低研磨タイプや電動歯ブラシ用を少量つけるのがおすすめです。
Q. 高い機種のほうがよく落ちますか?
価格よりも、ご自身が毎日続けやすいかどうかが大切です。過圧防止センサーやタイマーなど、使い方の助けになる機能があるかを目安にお選びください。
Q. 歯ぐきから血が出るのですが、使い続けてよいですか?
歯ぐきに炎症があるサインの場合が多く、まずは当てる強さを見直してください。出血が続くときは歯周病の可能性がありますので、歯科にご相談ください。
Q. 子どもにも使えますか?
年齢に対応した機種であれば使えます。ただし磨き残しは出やすいため、保護者の方の仕上げみがきは続けてください。
電動歯ブラシは、正しく使えば毎日のケアを助けてくれる道具です。当院の定期検診では、お使いの歯ブラシに合わせた磨き方を歯科衛生士がご案内しています。
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